社労士と顧問契約するメリットとは?中小企業が依頼を検討すべきタイミングを解説
「社労士って、顧問契約するほどのことある?」——中小企業の経営者からよくいただく疑問です。労務の手続きは自社でなんとかなっている、という会社も多いでしょう。しかし、事業が成長し従業員が増えるほど、労務リスクは静かに膨らんでいきます。今回は社労士と顧問契約するメリットと、検討すべきタイミングを整理します。
社労士と顧問契約する3つのメリット
社労士との顧問契約は、単なる「手続きの外注」ではありません。会社の状況を継続的に把握したうえで、先回りして支援できるのが顧問契約の強みです。主なメリットは次の3つです。
- 労務トラブルの予防:問題が起きてから対応するのではなく、就業規則や労働時間管理を整えて未然に防ぐ
- 法改正への対応:頻繁に変わる労働関連法令を、自社で追わなくても最新の情報でフォローできる
- 本業に集中できる:手続きや労務相談を任せることで、経営者が本来の仕事に時間を使える
特に労務トラブルは、一度こじれると解決に多大な時間とコストがかかります。未払い残業代や不当解雇の主張など、後から振り返れば「事前に手を打っておけば」というケースは少なくありません。顧問契約は、いわば労務の「かかりつけ医」のような存在です。
顧問契約を検討すべきタイミング
では、どんなときに顧問契約を考えるとよいのでしょうか。次のような場面は、検討のよいきっかけになります。
- 従業員を初めて雇うとき:雇用契約書や社会保険の手続きが発生する
- 従業員が増えてきたとき:10人以上になると就業規則の作成義務が生じる
- 労務トラブルの芽を感じたとき:残業代や有給、ハラスメントなどの相談が増えてきた
- 助成金を活用したいとき:要件確認や申請書類の準備をサポートしてもらえる
特に「従業員10人」は一つの節目です。就業規則の作成・届出が義務になるほか、労務管理の複雑さが一気に増します。就業規則については【労基法第24条】賃金支払いの5原則とは?のような基本ルールの理解も欠かせません。こうした論点を、その都度自社で調べて対応するのは大きな負担です。
そもそも社労士に何を頼めるのか
社労士は、労働・社会保険の手続き、就業規則の作成、労務相談、給与計算、助成金申請など、「人」に関する幅広い業務を専門とする国家資格者です。
税務は税理士、登記は司法書士、というように士業にはそれぞれ専門分野があります。「どの専門家に何を頼めばいいのか」がわかりにくい場合は、士業っていっぱいあるけど…誰に何を頼めばいいの?もあわせてご覧ください。
顧問契約というと身構えてしまうかもしれませんが、まずは「自社にどんな労務リスクがあるのか」を知ることが第一歩です。労働関連の制度については、厚生労働省の労働基準に関する案内ページでも確認できます。
「自社に顧問社労士が必要か迷っている」「まず労務リスクを把握したい」という方は、労務リスク診断で現状を整理することから始めてみませんか。顧問契約の内容やご相談については、お気軽にご相談ください。
この記事を書いた人
花田勝社会保険労務士
人材業界での15年の実務経験を経て、東京都足立区(北千住)で開業。中小企業の労務管理・就業規則・助成金申請を、実務目線でサポートしています。
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