助成金を申請する前に必ず見られる「基本書類」、揃っていますか?
「助成金、うちも対象になりそう」「要件は満たしてるはず」
――そう思って進めたのに、入口で止まる。
実はこれ、雇用保険系の助成金ではかなりよくある話です。
理由はシンプルで、助成金は“制度の条件”より先に“会社の基本書類”を見られるから。
この記事では、今後助成金を狙うなら、まず整えておくべき共通書類を実務目線で整理します。
1. 助成金は「申請書」より前に落ちます
助成金というと、
- 計画書
- 支給申請書
- 添付資料
に目が行きがちですが、実務ではその前に、ほぼ確実にこう見られます。
「この会社、労務管理ちゃんとしてる?」
つまり助成金は、お金をもらう制度というより労務管理の確認テストに近いです。
2. 雇用保険の助成金で“共通して”見られる書類
助成金ごとに細かい違いはありますが、ほぼ必ずチェックされる基本書類は共通しています。
◆ まず整えておきたい4点セット
① 労働者名簿
- 氏名
- 生年月日
- 入社日
- 雇用形態
👉 未作成/更新されていないは論外。
② 賃金台帳
- 基本給
- 手当の内訳
- 支給額
- 控除額
👉 手当がまとめ書き、固定残業代の内訳が不明などこういうケースはかなり多いです。
③ 出勤簿(タイムカード)
- 出勤日
- 労働時間
- 残業時間
👉 賃金台帳と数字が合っているか、必ず見られます。
④ 雇用契約書/労働条件通知書
- 雇用期間
- 労働時間
- 賃金
- 更新有無
👉「口頭のみ」「昔のまま」は、助成金以前にリスク大。
3. 助成金で“よくあるNGパターン”
ここ、かなり重要です。
❌ よくある落ち方
- 労働者名簿がそもそも存在しない
- 賃金台帳はあるが、実態と合っていない
- 出勤簿と賃金台帳の労働時間がズレている
- 契約書が更新されていない/雇用形態が曖昧
特に注意したいのがこれ👇
「助成金のために急いで作った感」がある書類
これは一番チェックが厳しくなります。
4. 助成金を狙うなら、やるべき順番はこれ
助成金の相談で、「まず何からやればいいですか?」と聞かれたら、答えは一択です。
✅ 正しい順番
1️⃣ 法定帳簿が揃っているか
2️⃣ 中身が実態と一致しているか
3️⃣ 数ヶ月分、説明できるか
この3つがクリアできて、はじめて「どの助成金を狙うか」を考える段階に入ります。
5. 助成金は“ラッキーでもらうもの”じゃない
助成金は、
- 要件を満たしていればOK
- 書類を出せばもらえる
という制度ではありません。
むしろ、日頃の労務管理が、そのまま結果に出る制度です。
逆に言えば、基本書類が整っている会社ほど、助成金はスムーズに進みやすい。
6. まとめ:助成金を狙うなら、まず足元から
今後、助成金を検討するなら、
- どの助成金か
- いくら出るか
よりも先に、「書類で止まらないか?」を一度確認しておくのがおすすめです。
✅ 助成金を狙う前の“事前チェック”も多いです
最近は、
- うちの書類、申請以前にアウト?
- 今の状態で助成金を考えていい?
- 何を直せばいい?
といった「申請前の確認だけ」の相談も増えています。
申請を前提にしなくても、まずは今の状態を整理するだけでもOKです。
気になる点があれば、状況に応じて確認できます。
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静岡労働局 職業対策課:雇用関係助成金の活用のために
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