【こっそり確認】試用期間って「いつでもクビにできる期間」じゃないです

「試用期間中だから、合わなかったら即解雇でいいよね?」

――これ、現場でめちゃくちゃ多い勘違いです。

試用期間はたしかに“見極め期間”ですが、会社が自由に解雇できる期間ではありません。

むしろ対応を間違えると、トラブル化しやすいポイントでもあります。

この記事では、試用期間でよくある誤解と、実務でやるべき整理を分かりやすく解説します。

1. そもそも試用期間って何?

試用期間とは、簡単に言うと本採用するかどうかを見極めるための期間です。

ただし誤解されがちですが、試用期間でも社員はすでに「雇用されている状態」。

つまり、労働契約が成立しているという前提で扱う必要があります。

2. よくある勘違い①「試用期間=いつでも解雇できる」

これが一番危ない勘違いです。

試用期間中でも、会社側が一方的に解雇する場合は、

原則として 解雇のルール(合理性・社会通念上の相当性)を守る必要があります。

✅ よくあるNG例

  • 「合わなかったから明日で終わりで」
  • 「態度が悪いから試用期間で切る」
  • 「能力が低そうだから採用取り消しで」

こういう“感覚”だけでの判断は、後から揉める可能性が高いです。

3. よくある勘違い②「試用期間中だから辞めさせても問題ない」

試用期間中の終了には、主に2パターンあります。

(1)解雇(会社から一方的に終了)

会社側が説明責任を負う

(2)合意退職(双方合意)

退職の同意を取れているかが重要

つまり「辞めさせたつもり」でも、実態が解雇になっていればアウト判定されることがあります。

4. よくある勘違い③「試用期間を延長すれば安全」

試用期間の延長自体は、ケースによって可能ですが、

  • 就業規則に延長ルールがあるか
  • 延長の理由が説明できるか
  • 本人へ通知しているか

など、条件が揃っていないと延長が無効扱いになることもあります。

延長すれば安心、ではなく延長するなら“根拠と手続き”が必要です。

5. 実務でやるべき「安全な試用期間運用」

試用期間でトラブルを防ぐために、会社側がやるべきことはこの3つです👇

✅(1)最初にルールを文章で明示する

  • 試用期間の期間
  • 本採用の判断基準
  • 延長や終了の可能性

※就業規則・雇用契約書で整備しておくのが基本です。

✅(2)評価を“感覚”ではなく“事実”で残す

例えば、

  • 遅刻欠勤の回数
  • 指示違反の内容
  • 教育した記録
  • 注意した日時と内容

「言った・言わない」になる前に、記録が命です。

✅(3)いきなり切らずに、改善機会を与える

いきなり終了ではなく、

  • 注意
  • 指導
  • 改善の猶予
  • それでも改善しない場合の判断

この順番が安全です。

6. まとめ:試用期間は“解雇しやすい期間”ではない

試用期間は便利そうに見えますが、運用を間違えると

  • 解雇トラブル
  • 労基署相談
  • 外部ユニオン
  • 弁護士対応

みたいな「余計なコスト」が発生しやすいポイントです。

「雇う前の段階」ではなく、雇った後の管理として整理するのが大事です。

✅ 会社側が不安なら、早めに“整備”が正解です

試用期間の運用は、会社ごとの雇用の実態によって最適解が変わります。

  • 試用期間の条文が弱い
  • 判断基準が曖昧
  • 現場が感覚運用になっている

こういう場合は、早めに整備しておくと安心です。

必要があれば、状況を伺いながら運用の整理もサポートできますので、お気軽にご相談ください。

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