採用が決まったら何をする?雇用前にやっておくべき6つの準備
「求人に応募があって採用が決まった!…でも次、何すればいいの?」
はじめての雇用では、採用が決まったあとの準備で戸惑うことが多いものです。
この記事では、従業員を迎える前に事業主がやるべき手続きや準備を、チェックリスト形式でわかりやすく解説します!
1.雇用契約書の準備・締結
まずは雇用契約書(労働条件通知書)を交わすことが最優先です。
項目 | 内容例 |
---|---|
雇用形態 | 正社員/パート/契約社員など |
勤務地・業務内容 | どこで・何をするか |
勤務時間・休日 | 所定時間、残業の有無など |
賃金・手当 | 月給・時給、支払日、残業代の扱いなど |
試用期間・退職手続き | 試用期間の有無・期間、辞め方のルールなど |
📌 固定残業代がある場合は、「時間数・金額」の明示が必須です。
2.労働保険(労災・雇用保険)の手続き
- 労災保険はすべての労働者が対象(週1回のアルバイトでも)
- 雇用保険は週20時間以上かつ31日以上の雇用見込みで加入義務
📌 すでに設立済みの事業所なら「被保険者資格取得届」をハローワークに提出します。
3.社会保険(健康保険・厚生年金)の加入確認
法人は役員1名でも加入義務ありです。
個人事業主の場合は、常時5人以上の従業員がいる場合に原則適用(一部業種除く)。
✅ パートでも週30時間以上勤務見込みがあれば加入義務あり(令和8年からはさらに拡大予定)
4.就業規則の整備(10人未満でもおすすめ)
義務があるのは「常時10人以上」ですが、少人数でもトラブル防止のために整備しておくのがおすすめです。
- 勤怠ルール
- 懲戒・解雇の基準
- 退職手続きの流れ
📌「両立支援等助成金」などの申請時にも、就業規則の整備が求められる場合があります。
5.健康診断の手配
雇い入れ時には健康診断の実施が義務(労安法66条)
※常時使用する従業員(週30時間以上など)
- 内容例:胸部X線、血圧、尿検査、視力、問診など
- 費用は事業主負担
6.受入体制・業務マニュアルの整備
いよいよ入社を迎えるにあたり、実際の受け入れ体制や教育環境の準備も大切です。
- 初日の流れ(誰が何を案内する?)
- ロッカーや作業場所、制服など
- マニュアル・業務一覧の用意
- 社内連絡手段(LINE、チャット、紙?)
📌「最初の1週間」で職場への印象が決まると言っても過言ではありません!
まとめ|「雇ってから整える」では遅い!
- ✅ 雇用契約・保険加入など、義務のある手続きを事前に確認
- ✅ 健康診断・就業規則も忘れずに
- ✅ 受け入れ準備も“教育の一環”と捉えて丁寧に対応を
📌 「とりあえず雇ってみる」ではなく「準備して迎える」が、トラブル防止と長期定着のカギ!
📌 次回予告
👉 次回は「最低賃金を下回っていないかの確認ポイント」についてお届けします!
💬よくあるご相談
- 「保険はどこまで加入すべき?」
- 「週20時間のパートだけど社会保険って必要?」
- 「契約書はWord?PDF?LINEでOK?」
などなど、お気軽にご相談ください!
花田勝社会保険労務士事務所(所在地:東京都足立区)では、北千住をはじめとした東京・千葉・埼玉・神奈川・茨城等の中小企業の皆さまに向けて、労務相談や雇用・社会保険の各種手続き、給与計算、就業規則の見直しなど、幅広いサポートを行っております。
📩 お気軽に👉️お問い合わせください。
また、LINE公式アカウントでもご相談お待ちしておりますので、QRコードからぜひご登録ください。
